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<title>TWO-HEARTS</title>
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<language>ja</language>
<copyright>Copyright 2008</copyright>
<lastBuildDate>Fri, 04 Apr 2008 02:44:11 +0900</lastBuildDate>
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<title>フレッシュマンへのメッセージ</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080403.jpg"  alt=""/></p>

<p>ふっと手に取ったフリーペーパーに、石田衣良からフレッシュマンに向けた非常に的を射たメッセージが載っていた。それはある意味気の重くなる真実で、僕は自身の過去を思い出しながら、しみじみとそれらを噛み締めざるを得なかった。</p>

<p>そう言えば、先週末に上野公園で旧友たちと花見をした際、某アート系専門学校の非常勤講師をしている人間が面白いことを言っていた。</p>

<p>「学校から、”現場の辛い話は絶対しないでください。”と釘を刺されている。」</p>

<p>僕はそれを聞いて、「そんなのにビビってるような奴はこの業界に来ようと思っちゃ駄目だね。」と笑いながら返したのだが、かく言う僕も、当時は全く根拠のない自信と、勝手に一人歩きした妄想だけを頼りにあてもなく進んでいた気がする。</p>

<p>目の前に壁が立ちはだかれば迂回し、<br />
分かれ道があれば周りに流され、<br />
足を挫けば人の背に負ぶさる。</p>

<p>そうしてやっとの思いでココまで来たのだが、今いるココはあの頃描いた妄想のここではなく、そしてそれが成るべくしてなったのだと言うことに最近になってようやく気付いたのだけれど、それは全く悲観的なそれではなく、むしろ”よく頑張った。”と自分を褒めてあげたいという気さえする。<br />
思いのほか歳を取ったのかもしれない。</p>

<p>とはいえそうやってそれらを俯瞰してみると、”やりたいようにやれば、やっただけの結果が自ずと付いてくる。”という至極単純な結論に達するわけで、それなら周りの者は本人がやりたいと言っていることに対してとやかく言う筋合いはなく、むしろ先達は良いも悪いもありのままを包み隠さず、真実だけを晒け出す義務があるのではないかと思うのである。</p>

<p>・・・とかそんなことを考えながら仕事をサボりましたとさ。</p>

<p>フレッシュマンよ、やりたいようにやればいいじゃない。<br />
つまりはそれが僕からのメッセージです。</p>]]></description>
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<pubDate>Fri, 04 Apr 2008 02:44:11 +0900</pubDate>
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<title>空の下</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080401.jpg"  alt=""/></p>

<p>新年度を迎え、取り立てて変化の無い風景に、また桜は咲き、<br />
思いのほか温かくもない空の下、首を窄めて北風に耐える。</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Wed, 02 Apr 2008 02:04:05 +0900</pubDate>
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<title>夜光虫</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080317.jpg"  alt=""/></p>

<p>僕は恐らく根に持つタイプである。</p>

<p>それが自分の人生にどれだけマイナスなのか、はたまたプラスなのか。<br />
僕にはマイナスに思えてならないのだが、そもそもそれが分かったところで、この性格自体を変えることは無理であろうから、意味のないことなのかもしれない。</p>

<p>ふっと気がつくと過去の嫌な記憶ばかり思い出している気がして、もしこのまま歳をとり続けて、良い記憶も悪い記憶も同じように増えていくであろう人生の中で、嫌な経験しか記憶に残らなかったらどうしようか。などと想像すると、非常に末恐ろしい話だ。</p>

<p>例によってまた頭に浮かんできた嫌な記憶に、僕は思わず首をブルブルと左右に振る。</p>

<p>「夜は好きだけど、思い出すのは決まって夜だな。」</p>

<p>ぽつりと呟いた。</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Tue, 18 Mar 2008 01:17:39 +0900</pubDate>
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<title>己の人生を笑え（笑）</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080314.jpg"  alt=""/></p>

<p>ひとまわり近く年上の女性とお付き合いしているらしい若者がおりまして、我々はその行く末を案じつつも面白がって雑談をしていたのですが、わたくし、ふっと、</p>

<p>「でも、まぁ、肉は腐りかけは美味しいって言うじゃないですか。」</p>

<p>などと口走ってしまい、我ながらなんともリアリスティック且つエロティックな表現をしてしまったものだと、思わず苦笑いを浮かべざるを得なかった訳であります。</p>

<p>僕は当事者ではございませんので、詰まるところ「肉が美味しそうだったのかそれ以外の理由なのか」は、分かりかねますが、そう言った類の行動は理屈じゃなく自然とそうなるように出来ているのが男子と女子の関係でありますから、理性的に見ればまぁ「その選択肢はなしだろう。」という我々の理屈は通用しなくてしかるべきなのでございます。</p>

<p>そもそも僕らは動物なのですから、本能がそう呼ぶのであればそうせざるを得ないは自明の理なのであります。<br />
それが最も”自然”な動物の姿なのであります。つまりエコなのであります。いわばロハスなのであります。<br />
・・・。<br />
そこまで行くと、まるでスイーツ（笑）のようでもあります。</p>

<p>滑稽なのであります。<br />
生きると言うことは実に滑稽（笑）なのであります。</p>

<p>笑うのであります。<br />
己の人生を笑え（笑）なのであります。</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Sat, 15 Mar 2008 03:57:47 +0900</pubDate>
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<title>夕日に染まるレール、或いはホルモン。</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080313.jpg"  alt=""/></p>

<p>駅までは歩いて３分。<br />
家から30秒のところに駅があってホームもすぐそこなのだが、踏切を渡って川を越え、ぐるっと回らないと改札に辿り着けない仕組みになっている。</p>

<p>前日、以前から行ってみたいと思っていた新宿のホルモン屋に予約を入れた。18時前か21時以降じゃないと席が空いてないと言われたので、18時にしてもらった。</p>

<p>家を出るとちょうど日が暮れかかっていて、いつもの踏切に差し掛かると夕日の朱がレールに映え、思わず僕は大好きなホルモンの事さえ忘れて足を止めた。</p>

<p>踏切の真ん中で朱に染められたレールをぼーっと眺めていると、ホームに立っている人が訝しげに僕を見つめているのに気付いた。<br />
ちょうど電車が来るらしく、遮断機がけたたましい警告音を発し、僕を威嚇してくる。</p>

<p>僕はいらぬ誤解を与えぬよう、小走りでそそくさとその踏切を後にする。</p>

<p>夕日はイイ。<br />
夕日に染まるレールもイイ。<br />
でもホルモンの方がもっとイイ。</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Fri, 14 Mar 2008 02:09:54 +0900</pubDate>
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<title>ラグビーボール</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080302.jpg"  alt=""/></p>

<p>新宿西口に奇妙な形状のビルが建設中なのだが、これが何なのか知っている人はいるだろうか。<br />
そのビルはなぜかラグビーボールのように中央が膨らんでいて、さらに白い網目模様が入っている。</p>

<p>この辺りは高層ビルが多いので大きなビルがあっても気にしないのだが、このビルの形状は妙に気になる。というか迫力がある。</p>

<p>このラグビーボールのてっぺんはどうなっているのだろうか。<br />
もし機会があればぜひ登ってみたい。<br />
</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Mon, 03 Mar 2008 03:10:52 +0900</pubDate>
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<title>風船少女</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080301.jpg"  alt=""/></p>

<p>土曜日昼間の歌舞伎町は思いのほか閑散としている。</p>

<p>今日ロードショーの映画の客寄せか何かで風船を配っている。</p>

<p>少女は風船を物欲しそうに見つめていた。<br />
それを察した父親がその風船を配っている所まで連れて行く。<br />
ハニカミながら風船を受け取ると広場を走り出す。</p>

<p>立ち止まり、頭上のそれを見上げては、ちょんちょんと引っ張っては、また走り出す。</p>

<p>風船はうれしそうにフワフワと風に揺れ、少女の後を追いかけていた。</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Sun, 02 Mar 2008 02:53:13 +0900</pubDate>
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<title>13分</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080227.jpg"  alt=""/></p>

<p>風邪をひいてしまったらしく、一週間咳が止まらなかった。</p>

<p>それにしても相変わらず一週間は短く、何が何だか分からないまま気がつけば咳が治まっていた。</p>

<p>そう言えば春一番が吹いた日は一歩も外へ出ず、ベッドの中で丸くなって外の風の音を聞いていた。<br />
日差しはとても柔らかく、時折聞こえる突風とそれに合わせて軋む窓の音とが妙にアンバランスだった。</p>

<p>そうやって外の音を聞いている時だけは何故か時間がゆっくり進む。<br />
眠りすぎたせいで、目を閉じても意識だけははっきりと外の様子を窺い、もう何度目かもわからない咳をする。</p>

<p>また突風が窓を叩いた。</p>

<p>時計を見るとまだ13分しか過ぎていなかった。</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Thu, 28 Feb 2008 02:38:42 +0900</pubDate>
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<title>ファンタスティック・アンビシャス</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080210.jpg"  alt=""/></p>

<p>「イケメンいるといいぁー。」</p>

<p>すれ違いざまにそんな言葉が聞こえてきた。<br />
女子の集団がそんなことを言いながら歩いている。<br />
これから合コンにでも行くのだろうか。</p>

<p>僕はその声を発した女子の容姿を瞬時に把握し、<br />
「まぁ、がんばれ。」<br />
そう独りごちた。</p>

<p>世の中、無い物ねだりばかりである。<br />
でもまぁ、人の価値はそんな単一的な物差しでは測れないというか、測る意味もないくらい多種多様な個性を持った人がいるからこそ、世の中はこんなにもダイナミックでエキサイティングでファンタスティック・アンビシャスなのである。</p>

<p>そもそも、先刻の女子にしたって、”容姿の整った遺伝子を欲する”という衝動は至極真っ当な動物の本能なのだから、これは人類にとってとても好ましいことなのである。</p>

<p>だから先刻の女子よ、<br />
「まぁ、がんばれ。」<br />
僕はそう言いたい。</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Mon, 11 Feb 2008 00:10:55 +0900</pubDate>
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<title>見つめてくれるのは。</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080202.jpg"  alt=""/></p>

<p>忙しいことは良いことである。<br />
良いことではあるのだが、良くないことでもある。</p>

<p>一週間があっという間で、思わず家賃の振り込みを忘れてしまった。<br />
気がついてネットバンキングにログインすると、そんなタイミングに限ってメンテナンス中だったりする。<br />
つれないのは脳内嫁だけで十分である。</p>

<p>カレーが食べたくて新宿西口の高層ビルの中にあるお店に行った。<br />
前回と同じ佇まいだったので全く気にせずカレーを食べていたのだが、何か違和感がある。<br />
そう思い店の名前を確認すると、「チャオカリー」。<br />
やっぱり何か違和感がある。</p>

<p>それからそこが旧「夢民」だったことを思い出すまで半日かかった。<br />
なんだかフランチャイズ契約が切れたとかなんとかネットに書いてあった。<br />
きっと、多店舗展開したい側と本家とでの落としどころが見つからなかったのだろうなぁ。などと考えつつ、カレーの味を思い出してみる。</p>

<p>行きつけの量販店でバルクのHDDを購入。レジで店員の目を見て型番を告げると、スッと視線を逸らす。<br />
つれないのは脳内嫁だけで十分である。</p>

<p>少し時間に余裕があったので、久しぶりにゲームセンターに入ったところ、新しいメダルゲームが入っていたので軽い気持ちでプレイ。<br />
1時間持てば十分だ。と始めたところ、じわじわ、ジワジワとメダルが増える。<br />
少し飽きと別の機種に乗り換えたところ、何故かボーナスステージが連チャンでやってきて、やっぱりメダルが増える。<br />
メダルが増えるとやめるにやめられない。</p>

<p>いよいよ駄目だとカウンターにメダルを預けに行くと、若い男の店員が親切にメダル預入機の操作を説明してくれる。<br />
若い男の店員は僕の目をじっと見つめて説明してくれる。<br />
正直僕は照れた。<br />
見つめてくれるのは脳内嫁だけで十分である。<br />
</p>]]></description>
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<pubDate>Sun, 03 Feb 2008 01:38:01 +0900</pubDate>
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<title>今年の長い影</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080113.jpg"  alt=""/></p>

<p>正月は暇である。<br />
あまりに暇だったので、母の夕食の買い出しに付き合う事にした。</p>

<p>むかし通った小学校の西側の真っ直ぐな道路の手前で、ふと見ると長い影。</p>

<p>そういえば、一年前にもこんな写真を撮ったな。<br />
などと思いながらカメラを構える。</p>

<p>「影が僕を撮ろうとしている」</p>

<p>あの時は確かそんなことを考えて笑ったんだっけ。</p>

<p>あれから一年、あっという間だった。<br />
僕は何も変わらず、いや、変わらないことは良いことなのかもしれないけれど、変われない事への苛立ちの方が大きい気がする。</p>

<p>「せーの。」<br />
（パシャ）</p>

<p>「せーの」でシャッターを切ると先に行ってしまった母を走って追いかけ、自慢げに撮りたての写真を自慢する。</p>

<p>「あら凄い。長い影ねぇ～。」</p>

<p>母が素っ気なく返す。</p>

<p>たとえ変われなくとも、こんな他愛もない会話が変わらなく続くとしたならば、それはとても幸せな事なんじゃないだろうか。<br />
僕はふと、そんな風に思った。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.two-hearts.net/archives/pixtex/000494.html</link>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Mon, 14 Jan 2008 04:55:34 +0900</pubDate>
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<item>
<title>言わなきゃいけないこと。</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080111.jpg"  alt=""/></p>

<p>言葉が出ない。<br />
なんだか最近、言葉が出てこない。</p>

<p>以前はもっと、主張したいこととか言いたいことがあった気がするのだけれども、近頃はそういった類の、ある意味どうしようもない蟠りへの止めどない反芻に飽きてしまったかもしれない。</p>

<p>言ったところでどうにもならないとか、これはあれだからつまりはそういうことだ。と、結果まで見えてしまうような、見えてしまった気になっているような、そんな場面に良く遭遇してしまう。</p>

<p>だからもっと、何かをもっと、言わなきゃいけない。<br />
何を言いたいわけでもないけれど、言い続けていなきゃいけない気がしている。</p>]]></description>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Sat, 12 Jan 2008 02:23:32 +0900</pubDate>
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<title>ふじさんとてっとうさん</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20080107.jpg"  alt=""/></p>

<p>夕日が綺麗だったので父の車を借り、関越高速の上に架かる陸橋へと向かった。</p>

<p>その陸橋は昔っから人通りの少ない寂れた陸橋だったのだが、近くに新しく大きな陸橋が出来たせいで余計に寂れている。</p>

<p>陸橋のてっぺんに堂々と車を止め夕日に映える鉄塔に向かってカメラを構えると、それまで気付かなかったのだがファインダーの中に富士山のシルエットがひょっこり顔を出していた。</p>

<p>鉄塔のバックに富士山。しかも正月の新春富士山。<br />
なんだか恐れ多い気持ちになった僕は、右へ左へと走ってみるのだが、どうにも富士山が鉄塔の足下から離れようとしないので、いよいよ諦めてシャッターを切り、その場を後にした。</p>

<p>家に帰り、既に酔っぱらい爺の父に写真を見せてみると、開口一番、<br />
「鉄塔は消せるんだろ？」<br />
である。</p>

<p>僕は「流石にそれは難しいなぁ」などと言いながらも、鉄塔のない富士山はどんな感じなのだろうかとしばらく脳内レタッチに勤しんでみることにした。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.two-hearts.net/archives/pixtex/000492.html</link>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Tue, 08 Jan 2008 02:25:56 +0900</pubDate>
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<title>わた埃のようなもの</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20071227.jpg"  alt=""/></p>

<p>寒い。すこぶる寒い。<br />
終わらない。仕事が終わらない。<br />
年賀状の束が攻めてくる。</p>

<p>絵コンテとかホント面倒なんだけど、無いともっとめんどくさい。</p>

<p>午前1時に「あーあー。」とかため息混じりに言いながら事務所の玄関を出たら、まだ帰れない隣の事務所の人が切なげにタバコ吸ってましたよ？</p>

<p>おしっこの切れが悪い40代とか絶対なりたくないです。</p>

<p>明日は大掃除。<br />
でも家の掃除はめんどくさいのでしません。<br />
埃だらけですが、そっと空気のように振る舞えば埃も立ちません。<br />
むしろ僕自身が埃です。わた埃のようなものです。</p>]]></description>
<link>http://www.two-hearts.net/archives/pixtex/000491.html</link>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Fri, 28 Dec 2007 03:37:30 +0900</pubDate>
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<title>冬っぽさ</title>
<description><![CDATA[<p><img src="/archives/pixtex/images/20071223.jpg"  alt=""/></p>

<p>雨の中空へと向かってカメラを構えた。<br />
落ちてくる雨粒に気を取られながら、ふと「今年もあと一週間か。」とため息混じりの白い息を吐く。</p>

<p>色とりどりの光の明滅に頭の芯がクラクラしてくるのを感じながら、一番綺麗な瞬間の為に意識を集中しようとする。</p>

<p>すると不意にファインダーの中が真っ暗になった。<br />
僕は「これで終わりかな。」とカメラを下ろす。</p>

<p>「ふぅ。」と一息ついてその場を立ち去ろうとすると、一斉に全ての電球が点灯し、辺りが眩しいくらいに明るくなった。周囲からは「わぁ～」という感嘆の声が漏れている。</p>

<p>僕は再びカメラを雨の降る空へと向ける。<br />
落ちてくる雨粒はもう気にならない。そして不意に「これは冬っぽいな。」とため息混じりの白い息を吐いた。</p>]]></description>
<link>http://www.two-hearts.net/archives/pixtex/000490.html</link>
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<category>pixtex</category>
<pubDate>Mon, 24 Dec 2007 03:00:49 +0900</pubDate>
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