
結論から言うと「シャンプーが切れたので買い足したらコンディショナーだった」と。
髪の毛がおかげさまで乳首まで届くようになった長髪の僕が先日、女子からお勧めの製品を教えていただきまして、「男の子がダメージヘアに気を遣うなんぞ」と思いつつ、勧められたそれに切り替えることにしてみたわけです。
ちょうどリンスが切れた所だったので、今まで買っていたそれより倍の値段のコンディショナーを買ってみました。
ぶっちゃけ違いは感じられず、「まぁ、まだシャンプー換えてないしな」などと思いつつしばらく経ちまして、いよいよシャンプーも切れたので、意気揚々とコンディショナーと同じブランドのシャンプーを買い、家路に就いたのです。
風呂場にそのシャンプーを置きに行くとき、「そういえば、このシャンプーって、ポンプを押すところの凹凸が無いなぁ。シャンプーとリンスの区別がつかないじゃないか。」などと思いつつも、そこでは全く真実に気付くことなく、いつもの籠の中にシャンプーと思い込んでいたそれを放り込んだのでした。
そして翌日。
僕は友人と会う約束をしていたので、「よーし、パパ、今日は張り切っていっぱいシャンプーしちゃうぞー」なんつって勢いよくシャンプーであるはずのそのポンプを3回プッシュしました。ちなみに普段は2回です。この辺にも新しいシャンプーを使えるというテンションの高さが見て取れます。
白く輝く液体を頭に乗せ、クシュクシュと手を動かすのですが、何かおかしい。
「うむ、このブランドのシャンプーは随分と泡立ちが悪いな」
どこまでも幸せな男である。
この時点でこの男は自信の過ちに全く気付いていないのだ。
余りに泡立たないので、いい加減嫌な予感が頭を過ぎりました。
(こ、これは、もしや・・・ざわざわ)
恐る恐るそのボトルを手に取ると・・・案の定、書いてありました。
「コンディショナー」と。
押し寄せる目眩と共に、しっとりと滑らかな指通りとなってしまった自身の髪を憎く思いながら、とりあえず洗い流すことにします。
しかし、どうしたものか。やはり、それで洗うしかないのか。
ボディシャンプー。
シャンプーはシャンプーですけども。
無人島に身一つで置き去りにされて、食料がシソの葉のみというありえないシチュエーションに遭遇した気分でボディシャンプーを手にします。(僕はシソが苦手なんです。ちなみに母は大好き)
ごわごわ。
嫌味なくらいに泡立つボディーシャンプー。僕の乳首まで長く伸びた髪をこれでもかと蹂躙します。
口惜しげにそれを洗い流すと、誇らしげに聳え立つ2本の巨塔。
どちらも全く同じコンディショナー。
僕はどちらを使おうかと思案します。まぁ、どちらも同じなんですけれども。
そうして左側のそれを2回プッシュ。
あの頃のテンションは霧散しました。
・・・後日。
行きつけのドラッグストアに「今度こそ」と臨むと、例のシャンプーに何やらオマケのような小さい容器がくっついているではありませんか。
「濃厚トリートメントプログラム エクストラダメージケア 蓄積されたダメージさえも集中補修」
コンディショナーの後に更にヘアーをケアしてくれるエクストラなダメージケアの試供品が添えられていて、思わず一言。
「まさに怪我の功名」
ほんとか?などと思いながら、見事にメーカーの戦略に嵌っている事にも気付かずに、意気揚々とシャンプーを買って帰る愚かな長髪の男がいましたとさ。